出産の瞬間をこの目で見届けることは、父親として一生に一度の大切な瞬間だと考えていました。
しかし、残念ながら私はその場に立ち会うことができませんでした。というのも、妻が緊急帝王切開で出産することになったからです。
理由は「胎児機能不全」だったそうです。お腹の中の赤ちゃんの心拍が弱くなっていたため、早急に処置が必要だったのです。後で聞いた話ですが、臍の緒か胎盤が大きくて、押しつぶされるような形になっていたそうです。
突然の出来事に驚きと不安が入り混じり、無事に生まれてくるのか心配でたまりませんでした。しかし、医師の迅速な対応のおかげで、母子ともに健康に出産を終えることができました。
出産後、NICU(新生児集中治療室)で初めて我が子と対面しました。保育器の中にいる姿を見た瞬間、その小ささと華奢さにビックリしたのを覚えています。
想像していた以上に繊細で、壊れてしまいそうなほどでした。何をどうしていいのかわからず、ただ指でそっとツンツンと触れることしかできませんでした。今思えば、もうちょっとガッツリ触っても良かったのですが(笑)
なお、妻は麻酔が効いているのと、コロナ禍での出産ということもあり、当日の面会は叶いませんでした。
病院による(+緊急帝王切開だったから)とは思いますが、基本的にパパは後回しです(笑)
NICUでの対面も数時間は待たされました…。
私よりも、ママと子供の方がよほど大変な思いをしているので、イライラせずじっくり待ちましょう(笑)
父親としての最初の出会いは、思いもよらぬ形になりましたが、それでもこの瞬間は一生忘れることのない思い出となりました。